サロンワークステーションの立花です。
今回は、僕がフリーランス美容師になる選択をした時について少し振り返ってみます。
現在の僕は、サロンワークスペース運営を行ないながら、美容師としてお客様を担当しています。当時の僕は、サロンを辞めたばかりでフリーランス美容師として動いていました。
これから、その当時のことを回顧します。
美容師としてキャリアを積むには、誰かに頼るのではなく、自分の力で向上していくしか方法がないと気づいた。
僕が、フリーランスとして働く道を選択肢として考えたのは、都内のサロンに就職し、美容師として10年働いた頃でした。
この先、美容師としての様々なスキルを向上させるのに、「社員として働いていてもその方法は無く、自分でどうにかするしかない」という思いが大きくなっていきました。
「サロンに属する美容師として働いていても、自分の将来像が想像できない。」
「だからといって、他のサロンに移籍したいわけでもない。」
「心機一転、他業種で全く新しいことを始めたいわけでもない。」
悩んだ末、最終的に行き着いた考えは2つ。
①この先大きな不安を抱えたまま勤めるか。
②状況を変えるために、サロンを辞めてフリーランスになるか。
この2つの間で、とにかく悩んでいたことを覚えています。
フリーランスになるか判断する
辞める前に、本気でフリーランスになったらどうなるか。どうなりたいかを何度も何度もシミュレーションし、最終的に辞めるという判断をしました。
決断してからは、退路を断つために勤務していたサロンを辞めます。
もちろん不安がなかったわけではありません。何かを始めるときに、一人ではなく、何人かの仲間とやってみるという人もいますよね?
ただ、誰かと一緒に動くという選択肢は、僕の中には全くありませんでした。
文字通り、孤軍奮闘です。
周りに誰もいないので何かを考えて、実行に移すのは、もちろん全て自分のみ。自分のモチベーションをあげるのも全て自分のコントロール次第。
フリーランスで働きはじめると様々なことが起きるので、楽しいことばかりではありませんが、ハプニングなどが起きても引きずったりしないように心がけていたように思います。
そんな風に準備を進めていたのですが、途中からある感情が湧き上がってきました。
「誰か知らない人にも一人の美容師としての自分を知って欲しい!!」という気持ちです。
そこで、考えたのが、複数のタスクをこなすことでした。
【集客の取組】
新規のお客様を集客(50-60名/月)
スタイル撮影(10-15名/月)
【別のサロンで】
市場調査も兼ねて休日に業務委託サロンで働く(4-5回/月)
その他にも、美容とは全く関係のない職種のアルバイトを、早朝7時からサロン開店前に行ったり、忙しい日々を送っていました。
そうやって、フリーランスになって1年が過ぎた頃には、サロンに勤めていた頃よりも、自分の力で仕事をしている納得感のようなものを持てるようになりました。
結局は、1人で奮闘しているわりになんとかやっていけるんだな?という自信が少しずつ湧いてきたように思います。
そうしてようやく、バイトや業務委託サロンを辞めて、自分だけで美容師として勝負していくことになりました。
繰り返す事に集中する。
ここからは、とにかくスタイル撮影とリピート担当を繰り返すことに集中していました。
僕は渋谷で働いていたので、新規予約を入れてくれる客層は、10代から20代の学生が9割でした。
新規顧客獲得の為に、スタイル撮影を売りにしていたのですが、撮影を休むと新規とリピートどちらも数が少なくなりました。
もちろん、撮影の有無が全ての理由ではないのですが、再開すると明らかにお客様の反応が違うというのは、一つの学びになりました。
フリーランス美容師になったら、これまで担当していた顧客様を大切に担当しながら、スタイル撮影を行なって、新規獲得からリピートにつながるまで何度も繰り返す。
あくまで僕の事例ですが、この方法で収入が会社員時代より大幅に増えました。
(繰り返しになりますが、スタイル撮影→新規獲得→スタイル撮影→リピート→スタイル撮影→顧客様になる→スタイル撮影→続ける。)
最後に。
この記事を書くにあたって、記憶を辿ってみたのですが、とにかく気合とものすごい意地で乗り切ってきたんだなと、今更ながら、感じました。
僕は、誰かと一緒に進めるよりも、1人で進める道を選択したけれど、同じ志で集まった仲間と、道を切り拓く方法もあると思います。
もし、一人でやってみたいなと思ってる方がいたら、何かの参考になれば嬉しいです。
意外と、1人でやるっていうのは、悪くないです!!
また、とにかく我武者羅に走り回ってやってきた方法なので、ゆったりとした時間軸で進めたい方にはおすすめしません。
それぞれ、優先するものが何なのかによって働き方を変える。フリーランスだからこその醍醐味だと思います。