様々な業種でフリーランス化が多く見られるなかで、美容師も「フリーランスが選択肢」として定着した。
サロン運営を通じて小規模ながら数値として見えており、特に20代前半の美容師歴1年から3年未満での登録希望者が過去5年前と比較して3倍に増えた。(当サロン比較)しかし、この世代のキャリアでは技術習得期間中や、顧客様としてある程度の人数を担当するまでには至っていない美容師が多く、サロン見学時のヒアリングでも明らかだった。
ここで「美容師勤続年数で個人を判断するのは誤りではないか」という、一定の肯定基準を認めるもののフリーランス美容師になったその先をどうしていくのか、個人の問題に対して席を埋めるようにサロン側が受け入れ態勢だけ整っているのは、管理者として問題視をするようになった。
そこで私が感じているのが「スタイリストとして活動するための自分だけのルール」を考えてみる事だと思う。
新規客をメインとしているなら、個人でも集客力を活かして積極的に担当し、その先が独立であったり、より高い次元でのフリーランス美容師であったりする。しかし、一方で顧客様メインだとすれば、繰り返し担当する事に特化する考えを用意する必要があるのではないだろうか。
フリーランスは、主にサロンワーク場所を借りて美容師を続ける方法が一般的だ。選択理由としては、はじめやすくスケジュールも自分次第で決められる事が多く挙げられた。
ただその中で登録初期の利用は頻繁にサロンワークするが、2、3ヶ月後には別の仕事との掛け持ちで担当時間を上手く調整できなくなるケースがあった。
予想と違う結果に悩んでしまうケースや埋もれている声が表面化する
同じフリーランス美容師であったとしても、各自の目的は様々で、管理者としても本人の希望以外に「このスタイリストは当サロンのメリットを十分に得られるだろうか?」という視点で2019年からサロン見学を進めている。
これから更にフリーランス化による良い面が情報として広告的に発信される一方で、予想と違う結果に悩んでしまうケースや埋もれている声が表面化するのではないかと危機感を持ちながら運営している。