Column
コラム

今回は、「自分らしく美容師を続けていくということ」について、少しだけ私自身の経験も交えてお話ししたいと思います。
私が美容師として働き始めたのは、他の多くの方と同じように20代の頃でした。
最初に就職した美容室では、早朝から深夜まで日々をこなす中で、「自分らしさって何だろう? 本当に自分のやりたいようにお客様と向き合うことなんてできるのだろうか?」と感じることが多く、なかなかその実感を持つことができませんでした。
そんな私にとって、大きな転機となったのが「シェア」という考え方との出会いです。
場所や設備を必要なときに必要な分だけ共有するという、シンプルだけれど柔軟な仕組み。それは、美容室のあり方にも応用できるのではないかと考えるようになりました。
そして、働く場所が変わっても通い続けてくださる顧客様と、その方々を担当し続けたいスタイリストさんが無理なく続けられる環境をつくりたい、という想いから、今のサロン運営につながっています。
「大きな会社だから安心」「有名だから信頼できる」という視点もひとつですが、それだけでは語れない価値も、きっとあるはず。
そんな風に考えながら運営しています。