
現代美術展「EVOLVING」開催
現代美術家・金子透が主題とする展覧会「EVOLVING」が渋谷ヒカリエ8階・8/CUBEにて開催されます。
本展は、「観念化されたイメージからの脱却」をテーマに掲げ、作家の制作過程における“精神の浄化”と向き合う試みです。情報が溢れる現代社会において、私たちは物事を合理的に処理する一方で、「感じる」という行為を置き去りにしているのではないか――。そんな問いから展覧会は始まります。
美しい風景を見たとき、人は何に心を動かされているのか。
作品との対話の中で、どのような風景に出会えるのか。
「EVOLVING」という名称は、金子透が1992年にアートディレクションを手がけた展覧会に由来します。「展開し、深く掘り下げる」という現代美術の基本姿勢を体現する言葉として名付けられたものであり、その姿勢は現在も一貫しています。
金子は本展について次のように語っています。
「2000年からの個展『ESPACE』シリーズで、一人の偉大な芸術家との出会いを機に、深く掘り下げる姿勢をさらに強めました。その意志を受け継ぐアーティストたちと『omnis』というグループを立ち上げ、かつての意味を込めて展覧会を『EVOLVING』と名付けました。
副題『イメージの解体 リアリティへの挑戦』における“イメージ”とは、観念化されたイメージのこと。言葉の外にある表現こそが、美術に貢献できると信じています。リアリティとは鑑賞者それぞれの感じ方による結果です。観念的に理解するのではなく、“美味しい”“暖かい”と感じることと同じように、作品に同調し、新しい体験をしていただければ幸いです。」
9回目となる本展では、新作を含むドローイングおよびペインティング約30点を展示予定。
作家の精神の浄化の過程と重なるように、鑑賞者自身の感覚が呼び覚まされる場となりそうです。
言葉を超えた体験に触れる機会として、足を運んでみてはいかがでしょうか。