こんにちはサロンワークステーションの立花です。
コロナの影響を乗り切るための補助金事業として「小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型」という幅広い業種に対応している補助事業があります。
私たちのような、個人事業主として働くフリーランス美容師も対象です。(念のため、持続化給付金ではありません。)今回は、少し長い記事になります。
興味のある方は、ゆっくり読み進めてみてください。逆に、あまり興味のない方は退屈になるかもしれないので、太文字を気にしながら読み進めてみてください。
はじめに補助事業内容について簡単に説明します。
内容は、最大150万円の補助事業に、事業再開枠50万円(美容業の場合)合計200万円を事業拡大やコロナ対策費に活用できる補助事業です。
申請には、「A」「B」「C」の内、一つ選択して申請を行います。個人事業主(フリーランス)の美容師は「A」を選択することをお勧めします。(実際に「A」で申請しました。)
《取組事例》
【「A:サプライチェーンの毀損への対応」の取組事例イメージ】
・外部からの部品調達が困難であるため、内製化するための設備投資
・製品の供給を継続するための投資
・コロナの影響により、生産体制を強化するための設備投資
・他社が営業停止になったことに伴い、新たな製品の生産要請に応えるための投資
「B」「C」については関係がないのでここでは省きます。太文字の部分が美容師として関係のある部分です。(後半に書き方を掲載しています)
今年は第1回から第5回まであり、残りの第5回は12月10日まで受け付けています。
申請書作成から採択通知が来るまでの期間について
僕の場合、第2回の6月5日締め切り分で申請し、7月末に採択通知を受け取りました。
実際に行った申請方法について美容師目線で解説します。
持続化補助金コロナ対応型のホームページに申請マニュアルがあるので、この補助金事業の目的をしっかりと理解するために読み込みます。
そして、いきなりですが、「指示通りに作成すれば、かなりの確率で最大200万円の補助事業に採択」されます。
ただ、実際にマニュアルを読むと分かるのですが、例文が飲食店になっていたりするので、フリーランス美容師にどう変換するか、工夫が必要です。(後半にリンクを貼ってます。)
申請費用について
申請費用は、提出用の記憶媒体(USBメモリー)代金、簡易書留代金、印刷代金だけ。あとは書類作成に手間がかかるくらいで済みました。
事業活動を証明する書類について
確定申告書など指定書類の提出があります。(全て提出しないと書類不備で不採択になります。)
補助事業の金額について
今回、僕の場合は補助事業として見積りした経費が150万円だったので、この金額をそのまま申請します。
結果通知の時期について
この補助事業ですが、締切から約2か月後に「採択」か「非採択」の通知が届きます。どちらの場合でも、必ず通知書が届くので申請書提出後はとにかく待ちになります。その他の確認方法として、持続化補助金コロナ対応型ホームページの採択者一覧からも確認可能です。
そのあとに「交付決定通知書」という、経費が認められる内容の書類が届きます。
合計で通知書が2回に分けて届きます。(書類不備があると、追加提出を求められます。間違いのないように注意しましょう。)
この交付決定通知書を確認した後に、補助事業を開始します。(実際には、交付決定通知書の確認前にはじめても良いのですが、経費として認められない場合もあるので注意が必要です。)
申請可能な補助事業について
新規客獲得のためのウェブサイトやチラシ、広告費などにも活用できます。事業拡大のための設備購入も可能です。
個人事業主(フリーランス)美容師として作成する企画書の内容について
この補助事業には、申請書の様式に合わせた企画書の提出を求められます。繰り返しになりますが、マニュアルを参考に作成すれば問題ありません。企画書の内容は、フリーランス美容師として事業活動するための内容を記入します。
僕が企画書を作成するときに注意したのは、審査する人に「この補助事業を通して、お客様にどのようなメリットを提供できるのか?」を軸に作成しました。
あとは、フリーランス美容師として競合との比較や、昨年と今年の売上推移を示す事も。
ここで、美容師としての「熱意や自分のアピールポイント」を記入してしまうと「面接のエントリーシート」のような感じになるので、「注意が必要」だと思いました。
そして、とにかく淡々と読みやすい企画書をつくる。
企画書を審査する人は、大量の書類を相手にしながら判断しているので、ぱっと見で読みやすいように淡々とした書き方が良いのではないでしょうか。
書き方の順序としては、
大きな目的(補助事業タイトル)
↓
目的のための問題点と解決策
↓
具体的な目的解決のための内容
↓
目的達成後の効果
↓
継続性
このような順序で作成しました。
その他、PDCAサイクルでしたっけ??あとは、SWOT分析(強み、弱み、脅威、機会)などのも記入します。
審査する人を意識する
理由としては、恐らく中小企業診断士の方が読み手だと思うので、よく見ている書き方の方が伝わるだろうと思ったのと、マニュアルを参考にした結果です。(何回マニュアルって書いてるのか、、。)
申請書様式について
実際に作成にとりかかると、A4用紙1枚半に表や画像を入れて記入する事になります。伝わる企画書を作らないといけないのに、文字数に制限があり、添削に時間がかかりました。
あと、先程もふれましたが、審査する人が読みやすいように、文字は小さいよりも大きく。適度に改行などを使って「パッと見にも」気をつかいます。
そのほか、申請条件として記憶媒体(USBメモリー)にデータ保存して、ワード指定で送ることになります。
美容師なのでマイクロソフトのワードが苦手な人もいるかもしれません。
ですが、頑張って読み手に合わせてワードで作成して下さい。苦手な方はこの機会にトライしてみましょう!!全てひな形と記入例があるので隙間を埋めるだけです。
補助事業のタイトルと企画書の一貫性も重要
企画書を見て、この人は何をやりたいのか。
はっきりと強調するために、文章に太文字やマーカーを活用します。ただ使用するのではなく、「企画内容の最重要ポイントとして、タイトルと関連づいている部分にのみ」使用します。
ここでタイトルの例を書いてみました。
「コロナ対策を行いながら新規客獲得のためのウェブサイト構築とウェブマーケテイング事業」
例だと、「コロナ対策」「新規獲得のためのウェブサイト構築」「ウェブマーケティング」の3つを軸に設定し企画書を作ります。
あとは、先程の「大きな目的→継続性」までの順序で、一貫性をたもちながら「分析」などタイトルの「3つの内容を軸」に企画書を仕上げていきます。
繰り返しになりますが、タイトルと企画書の一貫性を意識して作成します。記入できるスペースは、約A4用紙1枚半なので、短い文章ではっきり伝えてください。
コロナ対策
↓
消毒液やマスクをお客様に配分し、滞在中のコロナ感染対策をする。
新規獲得のためのウェブサイト構築
↓
今まで無料ウェブサイトでお客様に情報発信を行っていたが、この補助事業で独自のウェブサイト構築を行い、情報発信を強化、顧客離れを防ぎ、新規客獲得を行う。
ウェブマーケティング
↓
お客様のヒアリングやウェブ解析ソフトを活用し、継続的な新規客獲得のためのコンテンツ作成を行いつつ、美容師としてのブランディングに取り組む。
個人事業主(フリーランス)美容師として小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型に申請する解説はここまで。
これ以上、具体的な内容を書いてしまうと、申請内容が使いまわしになる場合もあるので、(恐らく無いけど)後はネットで調べたり、自分にあてはめて補足してください。
最後に、申請当時を振り返ると、時間をかけてネットで調べても、「フリーランス美容師として、小規模事業者持続化補助金コロナ特別対応型に申請しました。」という記事を見たことがなく困っていました。
この記事をみて「なんかやれそうかも!?」と思ったら、
今後の事業活動に良い影響が出るかもしれません。(実体験をもとに参考資料として書いた情報です。電話、メール等の、企画書作成に関する個別のお問い合わせは受付けていません。)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
サロンワークステーションを利用しているスタイリストで、実際に申請して採択された方もいます。
個人事業主のフリーランス美容師として活用できる「持続化補助金コロナ対応型」申請をご検討ください。